
#02機械系
ワクチン製造設備の設計に携わり、 人々の健康と命を支える
- プロジェクト本部
- 医薬プロジェクト部
- マネジャー
宇都宮 康浩
UTSUNOMIYA YASUHIRO
2009年 新卒入社

入社理由
興味を原動力に、専門性を身に着けることができる環境へ
高校生の頃から地球環境に関心があり、持続可能なエネルギーや環境負荷の少ないモノづくりに関わりたいと考えており、そんな想いから化学工学科に進学しました。就職活動では当初、石油や化学系のプラントエンジニアリング関連企業を検討していたものの、なぜかしっくりきませんでした。そして一度立ち止まって「自分が好きなものって何だろう」と考えてみたところ、行き着いた答えは、美味しいものを食べたり、誰かとビールを飲む時間が好きだということでした。そこから、食品や飲料に関わる仕事への関心が芽生えました。
そんな中で出会ったのが、食品と医薬品の分野のプラントエンジニアリングを得意とするキリンエンジニアリングでした。プラントエンジニアリングという専門性を持ちながら、自分の「好き」にもつながる業務ができる会社は他になく、「ここだ」と直感的に思いました。実際に面接を受けた際も、先輩社員や社長の穏やかで誠実な人柄に触れ、キリンエンジニアリングの雰囲気の良さを感じました。他社の面接ではピリッとした緊張感があった一方で、キリンエンジニアリングは終始柔らかく、自然体でいることができたのを覚えています。

現在の仕事内容
社会インフラとしての使命を感じる、医薬プロジェクトに従事
現在は、ワクチンの原薬を製造する設備の設計を担当しています。このプロジェクトは、将来パンデミックが起こった際に迅速に製造体制へ移行できるよう、国の支援を受けて進められているものです。平時は日常的に使用されるワクチンを製造し、有事には設備を切り替えてパンデミック対応ができる仕組みになっています。その中で私たちが担当しているのは、「ワクチンの中身」をつくる工程です。予算規模はキリンエンジニアリング過去最大級のプロジェクトです。
新たに学ばないといけないことが多く大変ではありますが、それ以上にやりがいを感じています。ある日、自分の娘の母子手帳を見ながら予防接種の記録を記入していたところ、「今自分が手がけているワクチンも、こうして多くの子どもたちに届くんだ」と気づき、あらためて身が引き締まる思いがしました。社会インフラとしての重要性と責任の大きさを実感しながら、日々設計に取り組んでいます。

印象に残っているエピソード
チームで駆け抜けた日々。あの乾杯は一生の思い出
特に印象に残っているのは、缶チューハイの新商品ラインのプロジェクトです。納期が非常に短く、しかもプロセス自体がまだ固まっていない状態からのスタートでした。試行錯誤を重ねながらスピード感を持って形にしていく、まさに挑戦の連続でした。プロジェクトメンバー全員が知恵を出し合いながら、必死になって取り組んだ結果、無事に稼働し、製品がラインから流れてきた時には心からほっとしたものです。その後、実際にお店で自分たちの手がけた商品を手に取った瞬間は、感動という言葉では足りないほどの達成感がありました。一緒にプロジェクトを行ったメンバーで集まって、その商品で乾杯したあの時間は、今でも忘れられません。あれから10年以上経った今でも、当時のメンバーとは今も定期的に連絡を取り合っています。大変だった分、絆はとても深く、何でも相談できる関係です。チームで挑戦し続けたこの時の経験は、今の自分の根幹となっています。

今後の目標
“本質を見抜く力”を、自分のものにしていきたい
今後の目標は、お客様が“本当に求めていること”を見極められるエンジニアになることです。そう考えるようになったのは、ある先輩の影響が大きいと感じています。お客様の言葉の裏にある意図や期待まで丁寧に汲み取り、誰よりも早く次の一手を打っていく姿に、「自分もそうなりたい」と強く思いました。お客様の課題や要望は、製造担当、エンジニア、経営層など、それぞれの立場によって見え方が異なります。だからこそ、それぞれの方に詳しく話を聞き、相手の立場に立って想像し、仮説を立てながら丁寧にすり合わせていくことを日々意識しています。そうしていつかは、先輩のようになりたいと思っています。また今後は、設計のスキルだけでなく、チームをまとめてプロジェクト全体を効率よく動かしていく力も身につけていきたいと考えています。現場で得た経験や知見を、会社全体に還元しながら、お客様や社会により広く貢献できるエンジニアを目指していきます。
学生の皆さんへのメッセージ
プラントエンジニアリングという仕事は、毎回違うテーマ、様々なお客様、それぞれが抱える課題に向き合うので、いつも新鮮な気持ちで取り組むことができます。特にキリンエンジニアリングでは、人々の健康やよろこびにつながる幅広い領域のプラントエンジニアリングに携わることができます。簡単な仕事ではありませんが、その分やりがいや達成感も大きいです。ぜひ一歩、踏み出してみていただければと思います。お会いできる日を楽しみにしています!
1日の仕事の流れ
(本社編)
9:00
タスクの確認・メールの返信
10:00
プロジェクト全体ミーティング
プロジェクト内には複数の要素チームが存在するため、プロジェクト全体に関わる課題の共有・協議や今後の対応方針の決定などを行います。
11:00
チームミーティング
プロジェクト全体ミーティングの内容を踏まえた、チームとしての対応方針の擦り合わせや各メンバーの業務進捗や課題解決に向けてミーティングを行います。また次回のお客様打合せでの確認・協議事項なども整理を行います。
12:00
昼休憩
13:00
設計業務
担当業務の設計やメンバーのアウトプットについて確認を行います。他要素メンバーとも連携が必要な部分については、適宜コミュニケーションを図りながら、進めていきます。
15:00
パートナー会社との打合せ
パートナー会社の方に設計を進めていただく上での前提条件や考え方のインプットや、パートナー会社の方から受領したアウトプットに対する確認などを行い、次回提示いただくアウトプットイメージやスケジュールを擦り合わせます。
17:00
設計業務対応 ・明日のタスク確認
17:40
退社