
#03電気系
建築担当が骨格を、機械担当が臓器をつくり、 電気担当が命を吹き込む
- プロジェクト本部
- FA部
露木 直人
TSUYUKI NAOTO
2020年 新卒入社

入社理由
生活に身近な製品をプラントエンジニアリングという側面から支える面白さに触れて
大学で電気を学んだこともあり、就職活動ではメーカーやITなどを含めて幅広い業界を視野に入れていました。その中で、プラントエンジニアリングはつくるモノの規模が大きく面白そうだなと感じていました。とりわけキリンエンジニアリングでは、設計から施工まで一貫して関われること。そして、食品・医薬品といった“身近なもの”を扱っている点が大きな魅力でした。工場見学の際に、巨大なタンクや高速で動く製造ラインを目の当たりにした時には純粋に感動したのを覚えています。学生時代に作っていた簡易的なロボットと比べても、桁違いのスケール感や精密さに圧倒されたものです。「こんなに大きな設備をどうやって動かしているのだろう、電気要素はどうなっているのか知りたい」という気持ちが湧き上がりました。その時にはじめて、生活に身近な製品を“工場建設”という側面から支える仕事に強烈な興味を持ったのが、キリンエンジニアリングを志望したきっかけです。また、説明会や面接で訪れた際に感じた会社の雰囲気の良さや、先輩社員、面接官の人柄にも惹かれて入社を決意しました。

現在の仕事内容
設計から試運転まで一貫して担い、“自分の判断”で動かすことができる仕事
電気系エンジニアとして設計から施工、試運転までを一貫して担当しています。お客様の要望をもとに設計を行い、それを実際に設備として導入するのが私の主な役割です。具体的な業務内容は、工事会社との打ち合わせ、朝礼での作業内容確認、施工状況のチェック、お客様との細かな調整など多岐にわたります。電気担当者は1プロジェクトに一人というケースもめずらしくありません。だからこそ裁量が大きく、若手社員でも現場の判断を自分で下すことができる場面も多いです。もちろんプロジェクトマネージャーや機械担当者とも確認を取りながら進めますが、「こうしたい」と考えたことを自分の方針で進められるところが自分には合っていると感じています。
私が日頃から大事にしているのは、お客様と施工会社の“間に入る意味”をしっかり認識することです。単に要望を右から左に伝達するのではなく、その要望をどうすれば現実的かつ効果的に実現できるかを考え抜き、最善の方法を提案します。それがキリンエンジニアリングの価値につながると考えながら仕事に取り組んでいます。

印象に残っているエピソード
任されたソフト開発が成長の起爆剤に
2022年に経験したキリンビール岡山工場でのヒートポンプ導入計画では、制御ソフトの設計・開発を自分一人で担当しました。普段は外注することが多いのですが、上司から「何事も経験だからやってみたら?」と任せてもらえたことで、自分にとって大きな挑戦の機会になりました。ヒートポンプ設備は24時間稼働が前提で、繊細な圧力の制御が要求されます。プログラムに不具合があれば設備そのものに悪影響を及ぼすリスクがあります。万が一、何かあったら……という不安は大きく、試運転中は帰宅しても気が休まらず、翌朝早く現場の様子を見に行ったこともありました。大変ではありましたが、自分の作ったプログラムでバルブが動いた瞬間にはとても嬉しかったですし、設備が無事に稼働開始した時には大きな達成感がありました。実際に手を動かしてプログラムをつくる中で、「プラントがどう制御されているのか」を初めて体感しました。経験したかどうかで理解度がまったく違うということを、身をもって学んだ忘れられないプロジェクトです。

今後の目標
判断力と支える姿勢。先輩たちの背中が目標
目指す将来像を考えた時に思い浮かぶのは、ある先輩の落ち着いたトラブル対応です。想定外のエラーが発生した際は、やみくもに動くのではなく可能性を一つずつ丁寧に潰していく。その冷静な判断力に、「エンジニアの力はこのようなイレギュラーな場面でこそ試される」と感じました。以来、私自身も冷静な分析と再現性ある対処を心がけています。また、ある先輩からは「私たちは工事会社ではなく、サービス業である」と教わりました。お客様の負担を減らし、工事会社の方も作業しやすくなるように立ち回る、その中間に立つのがキリンエンジニアリングの価値であり、技術だけでなく“どう支えるか”の視点が重要なのだと学びました。こうした先輩方から学んだことを一つずつ吸収し、いずれは「電気のことなら露木に聞けば大丈夫」と言ってもらえるエンジニアになることが目下の目標です。プラント設備は電気・機械・ソフトなど多くの技術で構成されており、どれか一つが欠けても成り立ちません。その中で、自分の専門である電気分野を深めつつ、周辺領域への理解も広げていきたいと考えています。
学生の皆さんへのメッセージ
プラントエンジニアリングにおける電気部門は「最後に設備を動かす」役割。いわばプロジェクトのクライマックスを担う存在です。自分が携わった設備が実際に動き、製品が作られているのを見る時に最も大きなやりがいを感じています。設計って難しそうだな……と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。けれどもキリンエンジニアリングには基礎から学べる研修制度が整っていますし、配属後も先輩たちが丁寧に指導してくれますので、安心して入社してください。
1日の仕事の流れ
(工事現場編)
8:30
出社
出社したら、先ず、その日の予定とメールの確認を行います。
9:00
朝礼
工事業者とその日の作業内容と安全対策などを確認します。
10:00
現場巡回
朝礼で確認した安全対策以外に、危険等がないか現場確認します。
11:00
設計業務
図面の確認や、仕様検討を行います。
12:00
昼休憩
13:00
工程会議
工事の進捗やスケジュールを各工事業者が共有し合い、工事エリアの被り等がないか確認します。
14:00
設計業務
図面の確認や、仕様検討を行います。
15:00
客先打合せ
工程会議で確認した工事スケジュールをお客様へ共有します。
16:00
現場巡回
その日の工事の進捗を確認します。
17:00
退社