
#04電気系
考え抜く。 その姿勢が、技術を超えた価値になる
- プロジェクト本部
- FA部
齋藤 多佳
SAITO TAKA
2008年 新卒入社

入社理由
キリングループの信頼と、多様な挑戦のフィールドに惹かれて
就職活動を始めた当初は、プラントエンジニアリングという業界そのものへの関心は強くありませんでした。エンジニアとして自分がどんな分野でやりがいを持てるのかを悩んでいた時期に、学校の先生から紹介を受けたのがキリンエンジニアリングでした。正直なところ、当初は「建設業」には興味を持っていませんでしたが、企業研究を進めるうちに“ものを生み出す”というところに惹かれていきました。キリンエンジニアリングは特に、幅広い食品業界に関わるプロジェクトに携われること、設計から試運転まで一貫して担当できる体制であることを知り、次第に関心が深まっていきました。良い意味で“飽きっぽい”ところがある自分にとって、同じことの繰り返しではなく、いろいろなプロジェクトに関われるキリンエンジニアリングの仕事は合っていると感じたことも大きかったです。キリングループという信頼感もあり、家族からも前向きな後押しをもらえたこともあって入社を決めました。

現在の仕事内容
個人の技術をチームの資産に。組織全体の底上げを担う
現在は、部門のチームリーダーとして、電気要素に特化したプロジェクトマネジメント業務を担当しています。技術者として手を動かすというよりは、案件ごとに複数のメンバーと連携しながら、プロジェクト全体の品質や工程を管理する役割が中心です。具体的には、受注前の検討段階からお客様の要望に基づいた提案に始まり、設計・調達・施工・試運転に至るまで、電気分野に関する全体計画の立案と進行管理を担当しています。また、社員3名のマネジメントとして、OJTや定例ミーティングを通じた業務の進捗確認やフィードバックも行っています。併せて、部門内の技術力を底上げするため、プロジェクトごとの個人技に頼るのではなく、技術を“チームの資産”として蓄積するための活動にも取り組む日々です。そのかたわら、全社的な取り組みである業務標準化プロジェクトや複数の戦略課題プロジェクトにも参画しています。自部署だけでなく会社、顧客全体の最適化を目指しながら、常に臨機応変な対応を心がけています。

印象に残っているエピソード
考え、組み上げ、動かす。自分の仕事が形になる瞬間
印象に残っているのは、キリンビールの滋賀工場の中にキリンビバレッジの飲料工場を新設する大型プロジェクトに携わった際の経験です。工場の新設にあたり、お茶やコーヒーの抽出や、様々な原料を混合し調合液を作るプラントの制御システム全般を一から構築する必要がありました。上司からは「大枠の方針は任せるから、自由にやっていいよ」と言われ、プレッシャーを感じつつも大きなやりがいを感じたことを覚えています。動作検証の結果、一からやり直すことになった場面もあり大変なことはたくさんありましたが、お客様からの要望を聞き取りながら背景や狙いを汲み取り、制御設計に落とし込んでいく。その一連のプロセスを自分の手で担えたことは非常に貴重な経験でした。実際に設備が想定通りに稼働するのを目の当たりにした時の達成感は、今でも強く印象に残っています。その経験を通して、やりがいは任されて初めて感じられるものだと実感しました。自分で考え責任感をもって業務を進める過程で得た学びは、何年経っても自分の財産になっていると感じています。

今後の目標
自分にしか出せない価値を、3つの視点の掛け合わせで探す
現在もマネジメントを担っていますが、今後はもう一段視座を上げ、戦略的な意思決定に関われるマネジャーを目指したいと考えています。全体最適を意識した判断軸を持ち、組織としての価値をどう最大化するかを考えられる存在になることが、今の自分にとっての目標です。そのためにも、組織やお客様の視点でものごとを捉えることが必要だと感じています。以前、先輩から「MH単価(1時間あたりの作業コスト)を常に意識すべき」と教わったことは、今でも自分の中で大きな指針になっています。お客様がキリンエンジニアリングに支払っている金額に見合う価値を提供するには、単なる設計業務を超えた“サービス”の意識が欠かせません。私たちに求められているのは、メーカーやゼネコンとは異なる、キリンエンジニアリングならではの付加価値だと感じています。一つひとつのプロジェクトに向き合うなかで、技術・マネジメント・経営の視点を掛け合わせながら、自分にしか出せない価値を高めていきたいと思っています。
学生の皆さんへのメッセージ
人生の多くの時間を仕事に費やす以上、仕事に“興味を持ち続けること”はとても大切だと感じています。興味を持って取り組むことで、自然と自分の成長や充実感にもつながっていくものだと思います。
キリンエンジニアリングの仕事には、二つとして同じプロジェクトがありません。また、プロジェクトには活躍の場が多く興味が尽きません。自分の視点や技術を活かしながら、新しいフィールドに挑戦していただきたいと思います。
1日の仕事の流れ
(本社編)
9:00
出社・当日の打ち合わせ・
タスクの確認・メール返信
10:00
業務進捗ミーティング
1回/週の頻度で各メンバーと30分~1時間の1on1ミーティングを行っています。
ミーティングでは、メンバーの業務進捗や課題をヒヤリングし、アドバイスや育成などの業務支援、伴走を実施しています。
11:00
建設プロジェクト定例
担当している建設プロジェクトの打ち合わせに参加します。
プロジェクト全体の工程管理、予算状況、レイアウトや設備仕様などの課題についてプロジェクト関係者で協議します。
12:00
休憩スペースや自席でランチ
13:00
育成プロジェクト定例
全社活動である育成の取組や、業務効率化、設計品質向上に関する打ち合わせに参加します。
14:00
設計業務・メンバー業務支援
担当プロジェクトの基本計画や設計業務に加え、各メンバーとコミュニケーションを取り業務マネジメント、設計業務支援を行います。
16:00
チームミーティング
1回/週の頻度で所属チームのチームミーティングを開催します。課題リストを利用しチームメンバー全員での課題解決や、各メンバーの担当プロジェクト毎の報告、進捗確認を実施します。
17:00
各タスクに対する検討業務・
翌日以降のタスクの整理
17:40
退社