• 機械系エンジニア

視点と経験を未来につなぎ、
一人ひとりが考え動ける組織へ

プロジェクト本部
医薬プロジェクト部

坂本 竜一

2006年入社

INTERVIEW

Q入社理由を教えてください。

スーツ姿の坂本 竜一がオフィスでインタビューを受けている様子

施工管理の経験で培った視点を、設計という次のフィールドへ

前職では、清掃工場やリサイクル施設などの環境関連施設の施工管理業務に従事していました。現場でのマネジメントや工程調整を担当する中で、現場側の目線から「もっとこうした方がお客様のためになるのでは」と感じる場面が多く、自ら設計に関与できる立場へのステップアップを志すようになりました。転職活動を始めたのは、第二子誕生を控えていた時期でした。プロジェクトの区切りとも重なったタイミングで、これまでの経験を一度整理し、次のステージに進む好機と捉えました。数ある候補の中でもキリンエンジニアリングに惹かれたのは、構想・設計から施工、試運転に至るまで、一貫して工場建設に携われる点にあります。部分的な業務ではなくプロジェクトの全体像を把握しながら業務に取り組めるところが大きな魅力でした。また、横浜出身の私にとって、幼少期から親しんでいた横浜のキリンビール工場とつながる企業であることにも縁を感じ、入社を決意しました。

Q現在の仕事内容を教えてください。

実行力と調整力で、組織とプロジェクトの前進を支える

現在は、シニアマネジャーとして会社・部門・プロジェクトの3つのレイヤーを横断しながら、全体を俯瞰する立場で業務にあたっています。会社全体・部門に関わる役割としては、年度ごとに掲げられる戦略課題の解決と、その考え方を現場に浸透させるための仕組みづくりに取り組んでいます。部門全体が同じ方向を向いて取り組めるよう、課題の背景を丁寧に紐解き、仕組みとしてどう落とし込むかを関係部署と調整しながら進めています。
同時に、現在は医薬系の工場建設プロジェクトにおいて、統括プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトの全体管理も担っています。設計・調達・施工・試運転と、すべての工程を見渡した上で、社内外の関係者と連携しながら、計画通りにプロジェクトが遂行できるよう調整を図っています。お客様との折衝や仕様決定においても、統括窓口として対応することが多く、品質・納期・コストのすべてにおいてバランスをとる必要がある立場です。
いかに組織としてパフォーマンスを最大化できるか、その視点をもってマネジメントに取り組んでいます。

Q仕事をするうえで心がけていることを教えてください。

多様な視点を構造化し、意思決定の軸をつくる

プロジェクトマネージャーとして特に意識しているのは、「関係者それぞれの立場や思考を理解した上で、どう整理・構造化し、全体に落とし込んでいくか」ということです。技術、コスト、工程、品質、安全、それぞれの立場にそれぞれの正しさがあるからこそ、何が重要か、どこで意思決定をすべきかを整理し、筋道をつけていく役割が求められます。その際に重要になるのは、現場感を失わないことです。管理側に寄りすぎてしまうと、プロジェクトにとって何が本当に重要かという感覚がずれてしまいます。技術者としての視点を持ちつつ、過不足のない情報を集め、判断軸をつくることを大切にしています。フェーズ進行と共に検討すべき要素も、関係者もどんどん増えていきます。だからこそ、その複雑な状況を整理し、誰もが動きやすい形にしていくプロセスにやりがいを感じます。特に大規模プロジェクトでは、一つの判断が全体に影響を及ぼすため、あらゆる要素を見渡した上で意思決定をしていく緊張感と面白さがあります。

坂本 竜一がオフィスで同僚とコーヒーを飲みながら談笑している様子

Q今後の目標を教えてください。

スーツ姿の坂本 竜一がオフィスで真剣にインタビューに答えている様子

技術も視点も、次の世代へ引き継いでいく

プラントエンジニアリングは決して一人で完結できるものではなく、誰かの判断や実行が次の工程を支える前提となっています。だからこそ、立場や役割に関係なく、それぞれが自分事として考え、周囲と連携しながら動ける状態をつくることが、自分に課された役割の一つだと捉えています。若手社員や中堅社員に対しても、「指示を待つのではなく、自ら考えて提案し、周囲を動かす意識を持ってほしい」と日頃から伝えています。特にキリンエンジニアリングは、設計から試運転まで一貫責任遂行体制でプロジェクトを遂行しますので、各人の視点や判断がそのまま品質や成果に直結します。年次に関係なく裁量を持てる環境だからこそ、挑戦と失敗の両方を経験しながら、自分の“引き出し”を増やしていってほしいと願っています。私自身も引き続き専門性を磨き続けると同時に、これまでの経験や技術的視点を整理し、次の世代へと引き継いでいくことが責務だと感じています。チームや組織の力を最大化できるような仕組みを整えることが、今後の大きなテーマです。

求職者へのメッセージ

キリンエンジニアリングは、設計から施工、試運転まで一貫して関われる点が大きな特徴です。部分最適ではなく、全体最適を考えながら仕事ができる環境は、これまでの経験を活かしながら新たな視点を得たいという方にとって、非常にやりがいのあるフィールドだと思います。「自身の経験・スキルをベースに、次のステージでどんな価値を発揮していきたいのか」との問いに向き合いたい方は、ぜひ私たちと一緒に新たなチャレンジをしながら答えを見つけませんか。キリンエンジニアリングでの仕事を通じて、スキルアップだけではなく、チームと共に成長し社会に貢献する喜びを感じていただけるはずです。